視力検査

視力検査の基本知識

視力検査とは何か?

視力検査とは、目で物をどの程度はっきりと識別できるか(=視力)を測定し、目の状態を評価する検査です。言い換えると、「視力」の程度を客観的に評価するための検査です。

視力とは、人が持っている、ものを細かく識別する能力のことで、文字を読む、車を運転する、スマートフォンの画面を見るなど、日常生活のさまざまな場面で重要な役割を担っています。

検査を定期的に受けることで得られるメリット

視力検査を定期的に行うことで、目の健康状態に関する以下のような情報を得ることができます。

  • 視力が低下していないかを確認できる
  • 近視・遠視・乱視などの屈折異常の有無や程度を把握できる
  • 使用している眼鏡やコンタクトレンズが目に合っているかを確認できる
  • 眼の病気を発見するきっかけになることがある

一般的な視力検査

視力検査で使用されるランドルト環の視力表

一般的な視力検査では、視力表を用いて、一定の距離から記号や文字がどの程度まで見分けられるかを調べます。視力表に使われる代表的な記号が、Cの字のような形をしたランドルト環です。

よく用いられるのは、図のようにランドルト環が並んだ視力表で、切れ目の向きを答えていきます。視力表には、記号や文字が大きいものから徐々に小さくなるように配置されています。

記号や文字のサイズが小さくなるほど、正しく識別するためにはより高い視力が必要になります。

検査の進め方

視力検査では、まず大きな記号や文字からから始め、どこまで小さい記号や文字を見分けられるかを確認していきます。
偶然正解する可能性を考慮し、同じ大きさの記号や文字を3回正答した場合に、その大きさを識別できる視力があると判定し、次にさらに小さい記号や文字へと進みます。

こうして、2回以上正答できなくなった時点での最も小さい記号や文字に対応する数値が、その人の視力となります。 また、視力は周囲が暗くなるほど低下するため、視力検査は視力表の表面照度を500~1000ルクス(lx)程度に保った、十分に明るい環境で行われます。

視力表について知る

視力検査の種類と、それぞれの役割

視力検査には、見る距離や測定条件の違いによって、いくつかの種類があります
これらを組み合わせることで、日常生活における「見え方」を総合的に評価します。以下に、視力検査の種類とその目的をまとめます。

矯正の有無による視力検査

学校検診や健康診断では、矯正視力検査は行われず、裸眼視力検査、あるいは眼鏡視力・コンタクトレンズ視力検査のみが実施されます。一方、医療機関の眼科では、必要に応じて矯正視力検査まで行います。

眼鏡視力検査やコンタクトレンズ視力検査は、現在使用している眼鏡やコンタクトレンズが目に合っているかを確認するために行われます。

矯正有無による視力検査の種類を確認する
  • 裸眼視力検査(矯正を行わない視力)

    レンズなどで近視・遠視・乱視を矯正せずに測定する視力検査

    • 目的:素のままの視力を把握するために行います。
    • 効用:眼鏡やコンタクトレンズなどによる屈折矯正が必要かどうかを判断する目安になります。
  • 矯正視力検査(矯正を行う視力)

    レンズで近視・遠視・乱視を矯正した状態で測定する視力検査

    • 目的:屈折異常によるぼやけを無くしたピント(焦点)が合った状態で、どこまで見えるかを確認するために行います。その目の最高視力とも言えます。
    • 効用:目の病気の発見に有効です。一般に、1.0以上あれば正常とみなし、1.0を切ると白内障や眼底の病気など何らかの目の病気があると疑い、精密検査を行います。こうして、視力低下の原因となる病気が発見されることが多いのです。
  • 眼鏡・コンタクトレンズ視力検査(装用中の視力)

    眼鏡やコンタクトレンズを付けた状態で測定する視力検査

    • 目的:眼鏡やコンタクトレンズが目に合っているかどうか判断するために行います。
    • 効用:眼鏡やコンタクトレンズを作り変えるかどうかを適切に判断できます。

見る距離によって測る視力検査

私たちは、遠くを見るときと近くを見るときで、目の使い方が異なります。

そのため視力検査では、目的に応じて「遠見視力」と「近見視力」を測定し、それぞれの見え方を評価します。

距離によって測る視力検査の種類を確認する
  • 遠見視力検査(遠くを見る視力)

    一定距離(通常5m)の遠方にある視力表を用いて行う視力検査
    裸眼視力、矯正視力、眼鏡・コンタクトレンズ視力を含みます。一般的に「視力検査」というと、この「遠見視力検査」をさします。

    • 目的:運転や屋外活動に必要な遠くを見る視力を評価します。
    • 効用: 眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が、必要かどうかがわかります。視力低下の原因となる目の病気の発見への入り口になります。
  • 近見視力検査(近くを見る視力)

    手元(30cm)の視力表を用いて行う視力検査
    裸眼視力、矯正視力、眼鏡・コンタクトレンズ視力を含みます。

    • 目的:読書、スマートフォン、デスクワークに必要な近くを見る視力を評価します。
    • 効用: 老眼の評価に必須です。
      老眼と近視の関係を詳しく(なぜ遠見矯正が重要?)

      老眼とは、加齢とともにピント(焦点)が合う範囲が狭まり遠くにピントが合っているときに、手元にピントが合わずぼやける症状がでることです。40代以前は、遠見視力検査と近見視力検査の結果はどちらも良好ですが、老眼年齢(40歳代以降)になると、老眼の症状がはっきりしてきます。もともと軽度~中等度近視のある人は、手元にピントがあるため老眼が始まっても近見視力は低下しにくいため、老眼を評価するためには、この遠見視力を矯正した状態で検査することが重要です。

片眼で測る視力と、両眼で測る視力

見え方は、片方の目だけで見た場合と、両目を使って見た場合とで異なることがあります。

そのため視力検査では、目的に応じて「片眼で測る視力」と「両眼で測る視力」を使い分け、それぞれの見え方を評価します。

片眼・両眼で行う視力検査の種類を確認する
  • 片眼視力検査(一般的な視力検査)

    通常の視力検査は片眼ずつ行います。検査しない目を覆い、片方の目だけで視力表を見て答えていきます。これは、視力が左右の目で同じとは限らないため、それぞれの目の見え方を正確に評価する目的があります。

  • 両眼開放視力検査(自然な見え方に近い視力検査)

    両眼開放視力検査は、両目を開けたままの状態で、片眼ずつ視力や度数を測定する検査です。人は日常生活では両目を使って物を見ています。この両眼開放の状態では、両目の「調節力(ピントを合わせる力)」や「輻輳力(目を内側に寄せる力)」などが自然に働きます。そのため、より日常生活に近い見え方を把握することができ、眼鏡の度数調整などに活用されることがあります。

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視力検査を受ける前に知っておくべきこと

視力検査を受ける前には、検査の目的を理解しておくことが大切です。目的は症状や状況によって異なるため、ここではケース別に「何を確認する検査なのか」を整理します。

視力が下がったと感じた場合

「本当に視力が低下しているのか」「低下しているのは裸眼視力だけなのか、それとも矯正視力も低下しているのか」「その原因は何か」
――こうした点を確認しながら検査を進めていきます。

視力低下の原因を詳しく確認する
  • 眼鏡やコンタクトレンズを付けた見え方が悪くなった場合

    眼鏡やコンタクトレンズの度数が目に合わなくなっている可能性のほか、何らかの目の病気によって矯正視力自体が低下している可能性が疑われます。複数の視力検査を組み合わせることで、その原因を見極めていきます。

  • もともと裸眼視力は良いが、見えにくいと感じる場合

    矯正視力が正常で、裸眼視力のみが低下している場合には、近視や乱視が進んだ(強まった)可能性や、加齢やスマートフォンなどの長時間使用により調節力(ピントを合わせる力)が低下し、軽度の近視を調節力で補えなくなっている可能性などを考えます。
    一方、矯正視力も低下している場合は、何らかの目の病気が原因となっている可能性があり、精密検査によってその原因を詳しく調べていきます。

特に見え方に変化を感じていない場合

自覚症状がなくても、視力が低下していることは少なくありません。人は両目でものを見るため、片方の目の視力が多少低下しても気づきにくいことがあります。このため、視力検査は、見えにくさ(視力低下)を感じていない場合でも、目の異常を早期に発見する大切な入り口となります。

屈折矯正治療を行う場合

眼鏡やコンタクトレンズを新たに作成・変更する際には、適切なレンズ度数を決めるために視力検査が欠かせません。また、レーシックやICLなどの屈折矯正手術においても、正確な視力検査は安全で適切な治療を行うために重要です。

実際の検査の流れと注意事項

視力検査は、目の見え方を正確に評価するために、決まった手順に沿って行われます。ここでは、一般的な眼科で行われる視力検査の流れと、検査中に気をつけたいポイントについて解説します。

視力検査の実際の流れ

問診

患者さんがどのような「見えにくさ」を感じているかを把握するために、現在の見え方について簡単な質問を行います。

これらの情報をもとに、必要な検査内容が選択されます。

問診で確認される主な項目
  • 遠くと近くのどちらが見えにくいか(仕事や日常生活で、具体的に何が見えにくいか)
  • どのような見え方か(かすむ、ぼやける、ゆがむ など)
  • 片眼か両眼か
  • 眼鏡やコンタクトレンズの使用状況
他覚的屈折検査

矯正視力検査を行うためには、大まかな屈折異常の程度をあらかじめ把握しておくことが重要です。これを行わずに視力検査を始めると、多くのレンズ度数を試す必要があり、検査に時間がかかってしまいます。そのため、他覚的屈折検査によって、近視・遠視・乱視の有無や程度をおおまかに測定し、次の視力検査では正解に近い度数のレンズから効率よく試せるようにします。

現在では、オートレフラクトメーター(自動屈折計)と呼ばれる機器が用いられ、屈折異常を自動で比較的正確に測定できます。バルーンなどの絵を見つめているだけで、1分もかからずに測定が終了します。

この検査でわかる屈折異常の目安
  • 近視か遠視か / その程度
  • 乱視の有無 / 乱視の強さと軸
視力検査

通常は、まず遠見視力検査から行います。検査は片眼ずつ行い、最初に裸眼視力、次に矯正視力を測定します。必要に応じて、眼鏡視力やコンタクトレンズ視力も測定します。

矯正視力の測定では、先に行ったオートレフラクトメーターの結果を参考にしながら、その前後のレンズ度数を試し、最もよく視力表が見える度数を決定します。

この検査で正確に把握できる項目
  • 視力の値
  • その視力を得るために必要な近視・遠視の度数
  • 乱視の度数と軸
近見視力の測定(必要に応じて)

本やスマートフォンが見えにくいなどの訴えがある場合には、手元を見る力を評価するために近見視力検査を行います。多くの場合、老眼の評価を目的として実施されます。

目から約30cmの距離に置いたランドルト環や文字の視力表を使い、片眼ずつ、見える最も小さいサイズ(ランドルト環では切れ目の方向)を答えていきます。凸レンズの度数を徐々に強め、1.0の視力が得られる度数を確認します。

老眼鏡を処方する場合には、両目でおおよそ1.0程度の視力が得られる度数が選ばれます。

結果報告

検査結果は、その場で簡単に説明されることもありますが、診察室で医師が確認し、説明することが中心となります。

視力検査の結果に応じて、続いて行う検査内容や治療方針が決められます。

視力検査中の4つの注意事項

自信がなくても「見えたと思う向き」を答える

視力検査では、自信がなくても「見えたと思う向き」を答えることが大切です。ぼんやりしていても、なんとなくわかれば、その印象をそのまま伝えてください。
ただし、まったく分からない場合は、無理に推測せず、その旨を伝えましょう。「たぶん右だと思います」、「自信はありませんが、上に見えます」、「ぼんやりですが、切れ目は左側です」──このような答え方で問題ありません。

詳しくみる

「自信がなくても答える」ことが正確さにつながる理由は、視力検査は「どこまで見分けられるかの限界」を確認する検査だからです。偶然の正解を防ぐため、「同じ大きさの記号を3回正答したら、その視力があると判定する」という基準が用いられています。

仮に4方向のランドルト環で3回連続して偶然正解する確率は、1/4 × 1/4 × 1/4 = 約1.6% と非常に低くなります。そのため、自信がなくても遠慮せず答えることが、正確な視力評価につながります。

目を細めたり、顔を動かさない

目を細めたり、顔を前に出したりすると、実際より良く見えてしまうことがあります。自然な表情と姿勢を保ち、指示された位置からそのまま見るようにしましょう。特に目を細めると、焦点深度(ピントが合う範囲)が広がり、本来ピントが合っていなくても合っているように見えてしまいます。
その結果、実際の視力とは異なる値が出てしまうことがあります。

片眼検査では、反対の目をしっかり隠す

片眼視力検査では、反対の目をしっかり覆うことが重要です。隙間から見えてしまうと、正確な視力を測定できません。
視力検査はテストではありませんので、分からないときに無理をしたり、こっそり覗こうとしたりする必要はありません。

リラックスして検査を受ける

緊張すると、ピントを合わせる力(調節力)がうまく働かないことがあります。
深呼吸をして、できるだけリラックスした状態で検査を受けましょう。

視力検査に必要な持ち物

視力検査を受ける際は、現在使用している眼鏡やコンタクトレンズを必ず持参しましょう。視力低下の原因を確認するうえで必要になることがあります。

特にコンタクトレンズを使用している方は、ケースや保存液を持参すると、検査の途中で外す必要が生じた場合も安心です。

視力検査の結果の読み方

視力の数値の意味

視力の数値は、検査によって測定された「どの程度細かいものを見分けられるか」を示しています。一般的な視力表では、視力は0.1~2.0の範囲で表され、数値が高いほど視力が良好であることを意味します。例えば、1.0以上は日常生活に支障のない視力とされ、0.1~0.9は視力が低下している状態を示します。

ただし、どの程度の視力低下で生活に支障が出るかは、自動車運転の有無、仕事の内容、年齢などによって異なります。ひとつの目安となるのが、運転免許証の基準である「0.7」です。片眼または両眼でこの基準を満たさない場合、日常生活や安全面に影響が出る可能性があります。

また、視力は片眼だけでなく、左右それぞれの視力のバランスも重要です。両目の視力がともに0.7を下回る場合には、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正、あるいは白内障などの治療を検討すべき状態と考えてよいでしょう。

検査結果の見方について知る

異常が見つかった場合の対処法

学校検診や健康診断で視力に異常が見つかった場合は、眼科を受診して視力低下の原因を明らかにすることが大切です。

これは、運転や仕事など日常生活への支障を防ぐためであると同時に、目の病気が原因となっている場合に、早期発見・早期対応につながるからです。

ここでは、視力異常が見つかった際に考えられる主なケースと、その対処法を紹介します。

眼鏡やコンタクトレンズが合っていない場合

この場合は、眼鏡やコンタクトレンズの度数を適切に調整・更新することで改善が期待できます。
視力は年齢や生活環境の変化により少しずつ変化するため、以前は問題なかった度数でも合わなくなることがあります。

白内障や眼底疾患で視力が低下している場合

視力障害が軽度であれば、定期的な経過観察を行うこともありますが、視力低下が日常生活に影響する程度まで進んでいる場合には、治療を検討する段階になります。

年齢や過度の近見作業による調節力低下で、軽度近視を補えなくなってきた場合

軽度の近視がある方は、若いころは調節力(ピントを合わせる力)が十分にあるため、裸眼でも良好な視力が得られ、眼鏡などを必要としないことが少なくありません。

しかし、加齢や長時間のスマートフォン・パソコン作業などによって調節力が低下すると、これまで調節で補えていた軽度近視をカバーできなくなり、裸眼視力が低下してきます。

この場合、眼鏡やコンタクトレンズを使用すれば見え方は改善することが多いですが、これまで裸眼で生活してきた方にとっては、眼鏡の使用に心理的な抵抗を感じることもあります。

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視力低下の原因と対策

視力低下の主な原因

ひとくちに「視力低下」といっても、その内容はさまざまです。
特に重要なのは、裸眼視力が低下しているのか、それとも矯正視力まで低下しているのかという点で、日常生活への影響や必要となる対応・治療は大きく異なります。

ここでは視力低下の主な原因を、裸眼視力の低下と矯正視力の低下に分けて以下にあげます。

裸眼視力の低下(矯正視力は良好な場合)

  • 近視または遠視

    近視や遠視は、学童期に決まりますが、成人してもゆるやかに変化して眼鏡やコンタクトレンズが合わなくなることがあります。特に、近視が強い方は近視が強まることがあります。視力検査を行い、屈折の変化を確認して、必要があれば、眼鏡やコンタクトレンズを更新して解決します。

    近視について詳しく知る

    遠視について詳しく知る

  • 乱視

    年齢とともに乱視が強まるなどの変化が生じることがあります。この場合はぼやけて見えたり、ものが二重に見えたりします。そこで、眼鏡やコンタクトレンズを使用している方は、乱視矯正の度数を付加したり、すでに入っている乱視度数を合わせ直します。

    乱視について詳しく知る

  • 老眼

    老眼は、遠くにピント(焦点)が合っているとき、手元にピントが届かなくなりスマホや新聞がぼやける症状です。老眼鏡でピントを近くに寄せて解決します。60歳くらいまでは症状が強まりますので、老眼鏡が合わなくなることが多く、その場合は老眼鏡のレンズを更新します。

    老眼について詳しく知る

  • スマホ老眼

    軽い近視の場合や眼鏡やコンタクトレンズの度を弱めにしている場合、調節力で補って見ていますが、スマホやパソコンなど近業作業を長時間続けると、調節している毛様体筋が緊張したままになり調節力が働きにくくなってぼやけることがあります。調節緊張症、または「スマホ老眼」といいます。時々遠くを見るなど毛様体筋をリセットする工夫とともに、調節緊張を和らげる目薬を使うこともあります。

    スマホ老眼について詳しく知る

矯正視力の低下

  • 白内障

    白内障は、矯正視力低下の原因になる、よくある病気です。多くは加齢により水晶体の濁りが徐々に強まり、矯正視力の低下が進みます。治療は白内障手術です。日常生活(運転含む)や仕事に支障を感じ始めたら白内障手術を考えます。

    白内障について詳しく知る

  • ドライアイ

    デジタル社会になり増えているのが、目の乾燥により引き起こされるドライアイです。コンタクトレンズや加齢も関与します。ドライアイが強まると、角膜上皮細胞が脱落して角膜表面にむらができて視力に影響が出ます。ドライアイの治療を行います。

    ドライアイについて詳しく知る

  • 黄斑疾患

    黄斑とは網膜の中心部にある視力で大事なところで、さまざまな病気が出やすいことで知られています。代表的な病気は、加齢黄斑変性や黄斑前膜があります。特に、近視が強い目は、複数の黄斑疾患になりやすくなります。手術や、お薬を目の中に注射する治療が必要になります。

    黄斑疾患について詳しく知る

  • 硝子体出血

    さまざまな病気が原因となって目の中に出血が起き急に視力低下が起きます。生活習慣病に関係する代表的な病気は、糖尿病で起きる糖尿病網膜症や高血圧で起きやすくなる網膜静脈閉塞症などです。自然に治る場合と、手術が必要になる場合があります。

視力を保つための生活習慣

バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠時間を心がける

こうした生活習慣のバランスは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を防いだり、コントロールするために必要です。

高血圧が不良だと、網膜の血管が詰まる病気が起きやすくなり視力低下の原因になります。糖尿病も糖尿病網膜症により視力低下が起きることがあります。こうした病気になった場合は、生活習慣の修正と内科医による管理が重要です。

また、目の生活習慣病といっても良い加齢黄斑変性は、抗酸化作用のある食品を十分にとることでリスクを下げることができます。加齢黄斑変性は、50歳以上の100人に1〜2人に発症し、失明原因4位になっていますので気を付けたい病気です。

目を休める時間を意識的に設ける

スマートフォンやパソコンなど、近くを見る作業が続くと、瞬きが減りドライアイになりやすくなります。

また、目のピント調節を行っている毛様体筋に負担がかかります。どちらも、眼精疲労や見えにくさの原因になります。

先述したように作業の合間に目を休める、遠くを見る時間を作るなど、目をリラックスさせる工夫を意識しましょう。

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視力検査に関するよくある質問

視力検査はどのくらいの頻度で受けるべきですか?

A. 一般的には年に1回程度が目安です。ただし、視力に不安がある方や、目を酷使する生活をしている方、目に病気がある方、生活習慣病のある方、40歳以上の方は、よりこまめな検査が推奨されます。見え方に変化を感じた場合は、早めに受診しましょう。

視力検査では、自信がなくても答えたほうがよいですか?

A. はい、自信がなくても「見えたと思う方向」を答えてください。視力検査は、正解・不正解を競うものではなく、どこまで見分けられるかの限界を調べる検査です。ぼんやりしていても判断できる範囲で答えることが、正確な視力評価につながります。ただし、まったく分からない場合は無理に推測せず、その旨を伝えましょう。

視力検査中に目を細めてはいけないのはなぜですか?

A. 目を細めると、実際よりよく見えてしまうためです。目を細めると、焦点深度が深くなることでピントが合ったように見えます。その結果、本来の視力より良い数値が出てしまい、正確な検査ができなくなります。

視力検査は片眼と両眼、どちらで行うのですか?

A. 基本は片眼ずつ行い、必要に応じて両眼視力も確認します。片眼視力検査は、左右それぞれの目の状態を正確に把握するために欠かせません。一方、日常は両眼で見ているため、両眼で見るという自然な状態で、より正確で快適な眼鏡度数を決定することもあります。両眼開放視力検査といいます。

両眼で1.0見えていれば、問題ないのでしょうか?

A. 必ずしも問題がないとは限りません。両眼で見ると、良い方の目が悪い方を補ってしまうことがあります。そのため、片眼ごとの視力や目の状態を確認することが重要です。

子どもが「見える」と言っているのに検査結果が悪いのは問題ですか?

A. 両眼で補って見えている可能性があります。子どもは、片方の目が悪くても、良い方の目で自然に補ってしまうことがあります。そのため、片眼ずつの検査結果を重視することが大切です。

視力検査の前にコンタクトレンズは外したほうがよいですか?

A. 検査内容によって異なります。視力確認のみの場合は装用したまま行うこともありますが、眼鏡処方や詳しい屈折検査では外す必要がある場合があります。事前に指示を確認し、ケースや保存液を持参すると安心です。

視力検査で使われる「バルーン」は何のためですか?

A. ピント調節をできるだけリラックスさせるためです。オートレフラクトメーターなどの機器では、遠くを見ているように感じさせるために、バルーンなどの注視目標が使われることがあります。これは、調節の影響を減らし、より正確に屈折状態を測定するための工夫です。

この記事を監修した医師

株式会社Personal General Practitioner代表取締役社長/医学博士・眼科専門医

板谷 正紀

京都大学医学部卒業。以後20年間、京都大学および米国ドヘニー眼研究所で網膜と緑内障の基礎研究と臨床、手術に取り組む。 京都大学では眼底の細胞レベルの生体情報を取得する革新的診断機器「光干渉断層計(OCT)」などの開発と普及に貢献する。 複数の産学連携、医工連携プロジェクトを企画推進し、2003年文科省振興調整費「産官学共同研究の効果的推進」に選ばれる。 医師でのキャリア35年。増殖糖尿病網膜症や増殖硝子体網膜症、緑内障などの難症例の手術治療を得意とする。

英語論文148報(査読あり)
著書『OCTアトラス』、『OCT Atlas』、『Everyday OCT』、『Myopia and Glaucoma』、『Spectral Domain Optical Coherence Tomography in Macular Diseases』
株式会社Personal General Practitioner(PGP)https://pgpmedical.com

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