眼圧検査

眼圧を知る

目は張りのある球体です。目に張りがあるのは、タイヤの張りが空気圧により保たれているのと同様に、眼球が目の内部の圧力である眼圧により保たれているためです。

この目の内部の圧を目の外で測定するのが眼圧検査です。眼圧検査は、視力検査と並び眼科で頻繁に行う検査です。

眼圧の正常値とは

人の眼圧は、ミリ水銀柱mmHgで表記します。10mmHg~21mmHgで正規分布していて、この範囲を正常値と見なしています。

しかし実際には、25mmHgなどと少し正常範囲を超えていても全く健康な目の方もいれば、15mmHgなどと正常範囲でも緑内障になる方もいます。

しかし、眼圧が30mmHgなどと正常を大きく超えている目は、緑内障になるリスクがかなり高いと言えます。目の状態をトータルに把握した上で眼圧の病的意義を捉えます。

眼圧を測定する方法

眼圧を目の外から測る方法は、いくつかあります。ほとんどの眼科には、ノンコンタクトトノメーター(非接触眼圧計)があります。これは、空気を角膜に当てて凹ませた後に、元に戻るまでの時間から眼圧を割り出す方法です。眼圧をスクリーニングするには安全で優れた検査法です。

緑内障を見ていく上で重要なのが、ゴールドマン圧平式眼圧計です。これは、角膜を点眼麻酔後に先端が平坦なプローブを角膜に当て、角膜を平坦にしたときに角膜が押し戻す力を測定するものです。医師の手技により行うため、安定して正確な眼圧が測定できます。

この2つはほとんどすべての眼科で検査可能です。最近では、アイケア眼圧計を導入しているクリニックが増えました。アイケア眼圧計は、ノンコンタクトトノメーターやゴールドマン圧平式眼圧計での検査が難しい方、車椅子の方や起き上がれないなど姿勢を取れない方でも測定可能です。

眼圧を測定する意義とは

眼圧が高くなる代表的疾患は「緑内障」です。しかし、日本人の緑内障の多く(約72%)は、眼圧が正常なタイプの正常眼圧緑内障であることが分かっているため、眼圧が正常だから健康とは言い切れません。

逆に、眼圧が25mmHgを超える目は緑内障になるリスクが高くなるため、眼圧が高いことを知ることは重要です。眼圧が上がる原因はいろいろありますが、結膜炎の治療などでステロイド点眼を使うと一部の人に眼圧上昇が見られます。ステロイドの軟膏や内服でも眼圧が上昇することがあります。こう考えると眼圧上昇のリスクは身近にあることが実感できるでしょう。

他にも、ぶどう膜炎や糖尿病網膜症で眼圧が上がり、緑内障になることがあります。遠視や正視の特に女性は、目の中の惣分である房水の出口が狭くなる「閉塞隅角緑内障」になりやすく、この場合も眼圧が上昇します。眼圧が高いことがわかったら、原因を突き止めて原因を解除することが大切です。原因不明の場合は、緑内障点眼薬で眼圧を正常まで下げます。

目の外傷で眼圧が10mmHg未満に下がることがあります。眼圧は低くなりすぎても機能が低下したり、網膜の病気になったりするため、その場合は、下がりすぎている原因を突き止めて治療する必要があります。